Monday 28 March 2011

絵に描いた餅。

20年ほど前にNHKで原発を推進派と脱原発派の専門家による討論番組がありました。もしかしたら故高木仁三郎さんが初めてテレビ出演されたときかもしれません。どうやって脱原発を実現するのだという質問に、高木さんがグラフの描いてあるフリップボーを出して、将来電気の消費量を減らし風力発電などを増やして少しずつ原発を減らしていくべきだと説明していたら、推進派の一人が頭から湯気の出る勢いで
「そんなものは絵に描いた餅だよ!」
とグラフを指差して叫んだのを覚えています。「絵に描いた餅」という表現は知ってましたが、それをリアルに使う人をはじめて見たので何だか「スゲーな」と気圧されました。
実際それは絵に描いた餅でした。なぜなら当の電力会社が需要を増やすことに必至で、オール電化マンションなんて売り込んでましたから。
しかし今や、望む望まずに関わらずその絵に描いた餅を実現しなければならなくなりました。初めて消費者と電力会社が一体となって本気で節電をするという点で、僕は不謹慎な表現かもしれませんがワクワクしています。我々こういうの得意そうじゃないですか。いつか
「さすがは日本人。発想が斜め上」
なんて外国の人に言われる方法で解決していくんじゃないかなーと思います。

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