Thursday 21 July 2011

ハリーポッターとInterCity 125。

先週末はアシュフォードでハリーポッターの最終話を見てきました。映画を見るのが目的というよりも、ドイツに移住するフェデリカのお別れのため彼女の同僚たちが集まって、ついでにみんなで見に行こうというノリになったのでした。僕自身はシリーズの他作品を一本も見ていないので、出てくるキャラクターたちの関係が何だかよくわからないなか、特に気になったのは最後のシーン(ネタバレ注意かも)。
敵をやっつけたのち、舞台は十九年後へ。主人公たちはそれぞれに家庭を持ち、彼らの子供たちが魔法使いの学校へ向かうためにキングスクロス駅に集います。それは正に映画第一作の主人公たちの姿とかぶり、長年のファンなら「すべてはここから始まったのだなあ」と感慨深い情景だと思います。
でも、ファンじゃない僕は後ろに映ってるInterCityばっかり気になってました。マーク4はともかくマーク3はこれから十九年後も走ってる可能性ないですね。70年代前半に開発されたマーク3は、日本の485系みたいにバリアフリーの概念が導入される前の車両で、確かヨーロッパ共同体で決められた規準を満たさないから九年後には廃車になる運命。車椅子の人は乗り降りできないという以前に、健常者なのに手動のドアを開けられなくて降りられなかった乗客さえ見たことあります。あのイギリス特有の内側に取っ手のないドアは論外ですけど、ちょっと高床でステップがあるのも問題です。485系の乗降口にステップがあるのは、床下にいろいろ機械を詰め込んだ交直流電車なので仕方ないけど、マーク3は客車。いったい床下に何があるのかよくわかりません。トイレ用の水タンクかな。日本の車両と違ってトイレの水がジャーと豪快に流れるので、水タンク大きいんだと思います(冗談よ)。
規準以前に車齢が相当いってるのでキングスクロス駅に乗り入れる花形特急は、日立のハイブリッドカーでもうすぐ置き換えでしょう。亜幹線のノーリッジ行きは多分ぎりぎりまで使うと思いますけど。
ああそうか、InterCity 125はイギリス鉄道史を変えた名車なので、十九年後に数編成が動態保存されてても不思議ではありません。ハリーポッターが息子を見送りに来た日にたまたまイベント列車が入線していたのかもね。そしたら回りはいいカメラ持った鉄チャンだらけだなあ。

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